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コ ス モポリタン列伝


  例えばコスモポリタ ン列伝に鄭和は入るのか?と言う問題がある。彼はムスリムで明朝の宦官であり東アフリカまで大艦隊を率いて航海した男 (?)である。しかし彼は明王朝への朝貢を促すために航海したのであるからコスモポリタンとしてよりも中華帝国の遠征軍司令官という性質が強く、彼をコス モポリタンに加えることはできなかった。また、大東亜共栄圏(日本語帝国)においても、たとえそれがイングランド語帝国の圧迫を退けるためであったとして も、こ れに加わった軍人をコスモポリタンに加えるわけには行かない。フランシスコ・ザビエルもカトリックという宗教帝国の布教者だが、彼は郷土の喪失を経験して おり列伝に加えた。基本的にコスモポリタンとは喪失を経験した人物であり、世界を舞 台に活躍した人物ではない。もちろん喪失を経験していない放浪者や学者 であってもコスモポリタンには入る。基準はとてつもなく曖昧だ。そう、それがこのコスモポリタン列伝である。

*生年順

アイ ネイアス:(? -?)トロイア出身、王族・英雄。トロイアの王 族であるが木馬事件でトロイアが滅亡した際にトロイアを脱出しイタリア半島に渡る。 ローマ建国の祖となる。実在したかどうかは本人に聞くしかない。

伍子 胥:(-前485 年)楚の出身、政治家・軍人。楚国の太子の傅をして いたが、平王と太子の仲が悪化すると平王は伍子胥の父と兄を殺した。伍子胥は太子を連れて鄭に逃げるが太子が殺されたために呉へ逃亡する。呉王闔閭に仕え て 呉を強国に成長させ、楚の王都を陥落させて平王の屍に鞭を打った。まさに執念の人。

ディ オゲネス:(前 412年?-前323年?)、シノペ出身、哲学 者。通貨改鋳罪でシノペから追放され「コスモポリテース」と自称した。だって追放されちゃったからね。キュニコス派。

李陵:(?-前74年)、軍人。遠征先で匈奴軍に 捕らわれる。李陵 が寝返ったと勘違いした武帝が一族を処刑したため、匈奴の左賢王となる。実は蘇武の方が武人として上。

阿部 仲麻呂:(698年 -770年)、平安京出身、貴族。遣唐使の 留学生として唐に行くが科挙に合格。官吏となり皇帝に重用される。日本へ帰国しようとするがタイやヴェ トナムに漂着して失敗。「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも 」

高岳 親王:(799年- 865年)、平城京出身、皇族・僧侶。薬子 の変で皇太子から下ろされる。唐から天竺を目指しマレー半島まで行き、現地で死亡。澁澤龍彦の小説で一躍有名に。

耶律楚材:(1190年-1244年)、中都(北京)出身、官僚。 遼王朝の王族だが金王朝の宰相の息子として産まれる。金滅亡によりモンゴル帝国の捕虜になるが、後に官僚となる。あまり活躍できてない。

マル コ・ポーロ: (1254年-1324年)、ヴェネチア出身、旅 行家。ユーラシア大陸を旅行して『世界の記述』を著した。名前だけは有名だが時々書いてもいない『東方見聞録』の作者にされることがある。

イブ ン・バットゥータ: (1304 年-1368/69年)、タンジー ル出身、旅行家・法律家。30年間に渡り、インドネシア・中国からモロッコ・ニジュー ル川上流にいたるイスラーム世界を旅した。世界最強の放浪者、しかも法曹家。

ジェム:(1459年-1495年)、イスタンブル出身、王子。オ スマン帝国の帝位継承者の一人だった。父メフメト2世の死後に起こった兄バヤズィト2世との帝位争いに敗れ、カイロに脱出。アナトリアで再起するも失敗 し、ロードス島 を経てフランスに送られる。キリスト教国の対オスマン外交で幾度と無く利用された。操り人形の王子だけど子孫は貴族。

デジ デリウス・エラスムス: (1469年?-1536年)、ロッテル ダム出身、神学者。主著は『痴愚神礼賛』であり、ヨーロッパ中を旅行した。友人はトーマス・モア。実は友人が処刑されたのをバカにしたひどい奴。

フラ ンシスコ・ザビエル: (1506年-1552年)、バスク地方 ザビエル城出身、宣教師。ナバラ王国滅亡後、イエズス会の宣教師になりインドのゴアや日本でカトリックの布教を行う。彼の肖像画は小中学生の退屈な授業の 暇つぶしに活用されている。

ヤン =ヨーステン・ファン・ローデンスタイン:(1556年?- 1623年)、(ネーデルラント)出身、船員。1600年にリーフデ号で日本に漂着し日本名・耶楊子として八重洲の地名に名を残す。朱印船貿易でバタヴィ アに渡り帰国交渉に失敗したため日本に帰る途中で死亡。

ウィ リアム・アダムス: (1564年-1620年)、ジリンガム出 身、航員・武士。船員だったが1600年にリーフデ号で日本に漂着し日本名・三浦按針として江戸幕府に仕える。でも帰れない。

山田 長政:(1590 年?-1630年)、沼津出身、武士。 1612年に朱印船で渡った先のアユタヤー朝で日本人傭兵部隊に加わり、国王の信任を得る。しかし毒殺される。調子に乗りすぎた。

イマ ヌエル・カント: (1724年-1804年)、ケーニヒスベル ク出身、哲学者。国際的な連合体の結成を唱える。偉大なるデカンショのうちの一人。

タデウシュ・コシチュシュコ:(1746年-1817年)、メレ シュフシチジナ出身、軍人。アメリカ独立戦争に義勇兵として参加する。ポーランド分割に反対して蜂起するも失敗しポーランドは分割される。そのため彼はフ ランスへ亡命する。ワルシャワ公国には賛成できかねた。

ヘン リック・イプセン: (1828年-1906年)、スキエン出 身、劇作家。主著は『人形の家』など。出身国のノルウェーが嫌いでほとんどを外国で過ご した。人間嫌いなひげのおっちゃん。

ジョ ゼフ・コンラッド: (1857年-1924年)、ベルディチフ 出身、船員・小説家。主著は『闇の奥』など。帝政ロシア領ポーランドで独立運動をしていた父親はシベリア送りにされて死亡。彼は船員生活を経てイングラン ド語を覚えてイングラン ドに帰化した。

ラザ ロ・ルドヴィコ・ザメンホフ:(1859年-1917年)、 ビャウィストク出身、眼科医・言語学者。ユダヤ人であり、国際語エスペラントを作った。人類人主義(ホマ ラニスモ)を唱える。泣き虫なおっちゃんで本人はたくさん言語がペラペラ。

新渡 戸稲造:(1862 年-1933年)、盛岡出身、農学者・教育者。クエー カー教徒にして国際連盟事務次長。事務次長としてはバルト海のオーランド島帰属問題やエスペラント問題に関わった。主著は『武士道』。5000円の座を女 流作家に奪われる。

アルベルト・アインシュタイン:(1879年-1955年)、ウル ム出身、物理学者、1932年にナチス・ドイツの迫害を逃れるために合州国に亡命する。舌を出した顔で有名だが、もちろんこれは空間の歪みである。

レフ・ダヴィドヴィチ・トロツキー:(1879年-1940年)、 イワノフカ出身、革命家。亡命生活の後にソヴィエト連邦建国の立役者のうちの一人となる。世界革命論を唱えるが1929年には国外追放処分となり1940 年に暗殺される。敵の名はスターリン。

翁久允:(1888年-1973年)、富山県立山町出身、小説家。 主著『宇宙人(コスモポリタン)はかたる』。1907年にアメリカ連合州に渡り1923年まで北アメリカ大陸を放浪する。父危篤の報で日本に帰国後、第二 子 が連合州出身でないため新移民法により渡米がかなわず日本に止まる。そして海外生活者としての立場から執筆活動を行った。宇宙人は語るのだ。

ジョージ・オーウェル:(1903年-1950年)、ベンガル地方 出身、小説家。代表 作は『動物農場』『1984年』。イートン校を卒業後、1922年にインド警察に就職するが5年で辞職。パリ、ロンドンの放浪生活を経て、1936年には スペイン内戦に参戦して負傷する。喉を負傷して声が変わる。

ジャック・デリダ:(1930年-2004年)、エル・ビアール出 身、哲学者。彼の理論は脱構築déconstructionのパロール批判で代表される。フランス領アルジェリアのユダヤ人で、1962年のアルジェリア 独立によりユダヤ人が大量にフランスに移住したことでアルジェリアのユダヤ人共同体は消滅した。デリダは生涯、生まれ故郷のアルジェリアへの郷愁を感じ続 けた。チェコで麻薬所持疑惑で逮捕。

ス テュアート・ホール(1932 年-) 、キングストン出身、評論家。元バーミンガム大学現代文学研究センター(CCCS)所長。Cultural Stadiesの草分け的存在。「コード化/脱コード化」理論でも有名。 ジャマイカ出身のネグロイドのために、オックスフォード大学で英文学を学んだだけで驚かれる。実際はステュアートの方がびっくりしたらしい。

アゴ タ・クリストフ: (1935年-)、クーセグ近郊の村出身、小説家。1956年のハン ガリー動乱の際に、夫と乳児と共にスイスへと亡命する。主著は『悪童日記』。続編は駄作らしい。

エドワード・サイード:(1935年-2003年)、エルサレム出 身、文学者・評論家。キリスト教徒にしてパレスチナ人。主著は彼の代名詞ともいえる『オリエンタリズム』である。たいていの場合「あのオリエンタリズムの 人さぁ」と言えばまちがいなくエドワード・サイードのことを指す。つまり本の題名が名前より有名。

アルベルト・フジモリ(藤森謙也):(1938年-)、リマ出身、 政治家。日系二世でペルーの大統領になる。2000年に政治的混乱により日本に亡命する。小説家の曽野綾子がアラブの格言を持ち出して彼を匿った。その後 チリで政治活動を行った。

ロ バート・ジェームス・フィッシャー:(1943年- )、シカゴ出身、チェス選手。通称ボビー・フィッシャー。1972年の世界チャンピオン。ユーゴスラビアに対する経済制裁措置違反で合州国を追 われ流浪の日々を送った。日本にも来ていた、浮浪者みたいなチェスのグランドマスター

リービ英雄:(1950年-)、バークレー出身、小説家。幼少から 台湾、香港、合州国、日本と移住を繰り返す。日本語を自民族語とせずに日本語で小説を書いた。

ナディア・コマネチ:(1961年-)、オネスティ出身、体操選 手。1976年モントリオール五輪で前人未到の10点満点を出して「白い妖精」と呼ばれる。しかし憎きチャウシェスク大統領の次男ニクに肉体関係をせまら れた ため亡命する。皮肉にも一ヵ月後にルーマニア革命勃発。

Barkituro
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